香典返しの「表書き・挨拶状」について
かけ紙の表書き、「志」ならすべての宗教に使用できます
香典返しの品物へは、のしが付いていない「かけ紙」を使用します。
かけ紙は、仏式では黒白かグレーの結び切りの水引を印刷したもので、表書きは「志」が一般的です。関西では、黄白の水引に「満中陰志」と表書きすることもあります。
神式では、銀一色か黒白の結び切りの水引に「志」「偲草」とします。キリスト教では「昇天記念」「召天記念」「感謝」「志」などが使われますので、宗教や宗派に合わせて用いましょう。
「志」は、すべての宗教に使用できます。
香典返しとともに、忌明けの報告を兼ねてお礼の「挨拶状」を送ります
故人に関する弔事がとどこおりなく終了したら、
その報告と会葬などでお世話になったお礼に、香典返しに添えて挨拶状を送ります。
仏教なら四十九日の忌明けのあとがそのタイミングです。神道では五十日祭が忌明けに当たりますので、その頃を過ぎてから挨拶状と品物を送ります。キリスト教では、死後1ヵ月の命日に合わせて挨拶状と品物を送ります。
仏教の場合の内容は、時候の挨拶、会葬や香典に対する謝辞、四十九日の法要が終わったことのお知らせ、本来は喪主が直接ご挨拶に伺うべきところ書面による略儀で済ませることへのお詫び、香典返しの品物を贈ったお知らせ・結びなどです。最近は、時候の挨拶は省略することも多くなっていますので、省略してもかまいません。
手書きで丁寧に感謝の意を伝えたい場合には、既製の文例をアレンジするのがおすすめです。便箋は縦書き用を使用し、筆記用具は筆か万年筆にしましょう。頭語には「拝啓」、結語には「敬具」を使い、句読点の「、」や「。」は使用しません。敬語、敬称の使い方にも気を付けましょう。文末には、日付と差出人の住所・名前を入れます。封筒は、便箋に合わせて縦書きのものを使いましょう。
※地域の慣習などにより異なる場合もあります。迷ったときは、ご両親・身近な方など、地域の慣習に詳しい方に相談しましょう。